感動・・ 思い出・・ そして絆へ・・
Sandblast サンドブラスト
初めまして、オーナーの仲村です。
当工房はサンドブラストという工法で、主にガラスに研磨剤と空気の圧力で、彫刻して作品を制作してます。
技法には写真彫刻をはじめ、多段彫り、段彫り、平彫り、ぼかし彫りなどなど技術に応じて、彫り込みます。一般的な名入れなどは、平彫りとなり、制作時間も短時間で済み、大口注文に対応してます。もっとも技術が必要なのが多段彫りとなり、一ヵ所、一ヵ所、彫る深さを調節しながら立体的に見せる技法です。芸術的な仕上がりで、素晴らしい技法です。
しかし、それだけ制作時間が掛かる為、価格が高額なってしまいます。展示会などに出品して販売の目的で制作している作家さん向きと言えるでしょう。
当工房は、一般の方にも手軽にお買い求め出来る様に、生産性の高い、平彫り、ぼかし彫りを中心にした作品をお客様の要望に合わせて制作しています。つまり世界でたった一つの商品となり、受け取る側にも、きっと心が伝わるでしょう。
作業工程
簡単に作業工程を紹介します。 まずイラストレーターで好きなデザインを作成。必ず白と黒のモノクロにしなくてはなりません。何故かは後で説明します。だからフルカラーのデザインを持ち込まれると大変苦労するか、無理なので断るしかないのですね。
次に原稿作り。デザインが出来たらレーザープリンターでトレーシングペーパーに印刷。もちろんモノクロで。まっ、ここは、ボタン押すだけなので難しい事はありません。
次に露光機で特殊なフィルム(紫外線硬化フィルム)を先程の原稿の上に置き露光します。このフィルムは読んで字のごとく紫外線によって固まるフィルムで先程の原稿の黒い部分は紫外線を通さないので固まりません。なので固まる部分と固まらない部分をはっきりさせる為に白と黒でデザイン作成しなくてはならなかったのです。フィルム(マスク)は、とてもデリケートな素材で、気温、湿度に影響し易く、失敗も多々あります。
露光が終わると次に洗浄です。先程のフイルム、固まらなかった部分は洗剤で洗い流せますので、洗い流したら文字やデザインがくっきり出てきます。後は乾燥です。
乾燥が終わると彫りたい素材に貼り付けてまわりを養生します。養生しないと周りに研磨剤があたり別の所まで削ってしまいます。原稿の黒い部分が削る部分になります。
いよいよブラストです。ここまでは失敗は許されても、ここからは許されません。一番気を使う工程部分です。圧力調整はもちろんの事、洗浄が悪かったり、貼り付けが悪かったりしてると、フィルムが一気に剥がれ、違う部分も削ってしまう可能性もありますから、より慎重に進めなくてはなりません。
ブラストが終われば後は大分楽になります。着色です。すべての商品に着色する訳じゃなく、商品によって変わってきます。削った部分に塗料を塗り乾燥後フィルムと養生を取り除けば完成です。
こんな感じです。 このボトル彫刻は技術的には、そんなに難しい事はありません。 ご自分で作ってみたい方は体験教室も行ってますよ(有料)。詳しくはお問い合わせ下さい。
①デザイン
②原稿
③露光
④現像
⑤養生
⑥ブラスト
⑦着色
⑧完成
➟
➟
➟
➟
➟
➟
サンドブラストの歴史
ガラス彫刻。その長い歴史の中では様々な技法が発明されました。
エッチングとは元来、薬品によりガラス表面を腐食させることで表現する技法です。劇薬ですので廃液処理施設を備えなければ出来ない大がかりなものです。
サンドブラストは1870年アメリカのテイルマンにより、船舶の錆落とし用として発明されました。サンドブラストとはその名の通り、高圧エアで金剛砂など堅くて細かい砂を吹き付けて加工する事を指します。
このサンドブラストという新たな技法をガラス彫刻用にアレンジする事により、手軽にガラスを加工することが出来るようになりました。アール・デコ期を代表するガラス作家モーリス・マリノ(1882~1960)が多用した彫刻技法でもあります。
この技法を使うことによって、短時間で制作できるうえ、彫刻面の深さなどを微妙に変化させることができ、彫刻に立体感を持たせる段彫りといった事も出来ます。当工房ではガラス彫刻用のサンドブラスターとして、エアーコンプレッサーで高い切削力を発揮できる直圧式を採用しています。細かい表現と制作効率の為には妥協できない部分です。
よくある質問
デザイン入稿例
ご注文の流れ
ラッピング
minne店に出店してますので、取扱い商品については下記画像をクリックの上御覧下さい。
掲載以外はお問合せ下さい。